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陰部のかゆみ!むずむず、イライラ、なんとかしてー(シリーズ陰部のトラブル①)

[2022.03.20]

 

 

女子なら誰でも、陰部(おまた)が

ムズムズかゆくなったこと、ありますよね。

陰部がかゆくなるのは珍しいことではなく

誰でも起きる、よくある症状なんです。

かゆみは、菌による感染や、ナプキンやショーツなど、何らかによるかぶれなどが原因で起こりますが、軽いと自然に治ってしまうことも多く、深刻な病気であることもほとんどありません。

 

でも、かゆいのイライラします~

 

いやです~

今回は、女子によく起きる陰部のかゆみについて、

  • かゆみの原因
  • 病院に行くめやす
  • かゆみの検査・治療

の順番でお話していきます。

・かゆみの原因

かゆみの原因は大きく分けて、

  • 感染
  • かぶれ

感染

感染をおこす病原菌のほとんどは、もともと腟や腸、皮膚にいるものです。

あまり知られてないんだけど、実は膣の中には、「自分お守り菌」の乳酸菌が住んでいて、腟の中に他の病原菌が入ってこないように守ってくれています。


しかし、何らかの原因(感染しやすい状態、膣内の環境変化など)でこの菌の働きが弱くなり、膣内の環境が乱れると感染しやすくなります。

具体的には、

  • 疲れていたり、睡眠不足などで免疫力が落ちた状態
  • 風邪をひいたり体調不良のとき
  • 風邪や歯医者さんで処方された抗生物質の内服時(自分お守り菌も一緒に死んでしまう)
  • 生理前、妊娠時などの膣内の環境が変わったとき
  • 石けんなどで洗い過ぎたとき
  • 通気性の悪い、しめつけが強い下着や服の着用
  • ナプキンの長期使用
  • 性交渉

もしも、お股がムズムズかゆくて、自分がこんな状況だったら、膣の感染を疑った方が良いかもです。

原因となる病原菌

かゆみがあって受診される患者さんに多い、菌についてまとめてみました。

もしいま、症状がある人は照らし合わせてみて下さいね。

  カンジダ 雑菌 トリコモナス
菌の種類 真菌というカビの一種 腟や腸内、皮膚にいる雑菌 原虫とよばれる単細胞生物
おりものの状態 白いカッテージチーズの様なポロポロした感じ おりものが増える おりものは泡状、黄色
臭い ないことも多い 臭いにおいがする ないことも多い
かゆみ 眠れないくらいかゆい、掻きむしってしまう かゆくなることもある かなりかゆくなる
治療法 専用の抗真菌薬 雑菌用の抗生剤 専用の抗生剤
症状改善のめやす 2~3日 2~3日 2~3日

・かぶれ

かゆみの原因として、感染ではない場合によくあるのが「かぶれ」です。

陰部は表面の皮膚を一枚めくると、その下はデリケートな粘膜でできています。

ネックレスなどの金属が肌に当たるとかぶれる様に、生理用ナプキンやおりものシート、ショーツなどの下着が当たるとかぶれてかゆみが出る場合があります。

また、洗い過ぎた場合も、石けんかぶれや、乾燥などでかゆくなります。

・ショーツや生理用ナプキンやおりものシートを肌あたりが良くて通気性が良いものに変える

・お風呂で陰部を洗う時も洗い過ぎない様にする

 

かぶれが原因の場合は

こんな風におまたの環境を変えるだけでも

かゆみが改善しますよ

一言でかゆみと言っても、色々原因がありますね。

次回の投稿では、病院にいく目安と検査や治療についてお話しします。

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