月経量が多いと、身体にどんな変化があるのかな?(シリーズ過多月経②)
生理時の出血量(月経量)が多いと
身体はどうなってしまうのかしら?
月経量が多いと、何が良くないのかな?
毎月、1週間もの間、たくさんの出血がある状態、よく考えたらとっても怖い状態ですよね。
血を見慣れてない男子が2日目の出血を見たら、引っくり返っちゃうかもしれませんね笑
シリーズ過多月経②回目は、月経量が多いと身体にどんな事が起きるのかをお話してみます。
今回もなるべく簡単でやさしい言葉でお話するので、ぜひ読んでみて下さいね^ ^
2)月経が多い場合の症状
- 生理痛が重くなりがち
- 貧血
月経量が多くて起きる症状は主にこの2つです。順番に説明してみましょう。
・生理が重くなりがち
出血量が多いという事は、子宮の中にたまっている内容が多いので、それを子宮の外に押し出そうとして子宮はたくさん頑張ります。
子宮の壁は筋肉で出来ているので、中身がたくさんあると、ギュウギュウと収縮して中身を押し出そうとがんばるわけです。それを痛みとして強く感じる場合が多いのです。
・貧血
第1回のおちび先生のナプキン分類で、「貧血」という言葉が出てきましたが、月経量が多いことで起きる症状で多いのは、この「貧血」という状態です。
毎月の生理の度に大量の血が失われるので、血を作るスピードが失うスピードに追いつかずに、血が足りない状況=貧血が起きます。
ここでお話している貧血とは、血液検査の数値Hb(ヘモグロビン)が低い状態です。
よく中高生の女子が朝礼などでフラフラっとして、めまいの様な症状を起こして倒れてしまう「脳貧血」とは違いますので注意して下さいね。
Hb(ヘモグロビン)は血液中に浮遊している赤血球の中に存在していて、全身をめぐる血液に乗って、酸素を送り届ける役割をしています。
私たちが歩いたり動いたり、活動する時には酸素がたくさん必要です。
貧血があると全身に届けられる酸素が足りないので、いつも身体がだるくて疲れ易かったり、ちょっと走ったり階段を上っただけで息が上がってハァハァと苦しくなったりします。
寝起きに身体が重くてだるく、睡眠をとっても疲れが取れない、と言う女子も居ます。
こんな症状が思い当たる人は、実は貧血が原因かもしれませんね。
月経量について怖いなと思うのは、人と比べられないので、自分の月経量が正常なのか異常なのか、判断が難しいところです。
身体がだるかったり疲れ易くても、それが貧血症状で、その貧血は月経量が多いからだという発想はないので、体の具合が悪いまま、元気がないまま、
「疲れているからだるいんだわ」とか「私って疲れやすいな、体力がないな」などと間違った理解をしたまま、我慢して過ごしてしまいます。
貧血は、重症になったり、ずっと続いて慢性化すると、足のむくみが出てくることもあります。
1日中、学校や仕事で歩いたり立っていると、夕方には足がむくんで靴下の跡がつく事がありますよね?
貧血によって足がむくんでいると、朝の時点で既に跡がつくほどのむくみがあったりします。
これも思い当たる人は貧血を疑って検査をするのが良いかもしれません。
貧血状態=身体中の酸素が足りない状態、が続くと、身体は酸素不足でしんどい状態になります。
心臓はその分を回数を多くして=心拍数を増やして、補おうとします。
なので、貧血が悪くなってくると、心拍数は多くなります。
ドキドキという回数が多い女子も月経量が多いかもしれないので、気を付けた方が良いと思います。
回数は「1分につき100回」が多い人の境界線。自分のドキドキの回数を数えてみて下さいね。
でも、ちょっと考えてみて下さい、ずっと早歩きみたいな状態で回数を増やしていると、心臓は疲れちゃうと思いませんか?
心臓は一つしかなく、産まれてから死ぬまで、新しくなったりはしません。
お婆ちゃんになった時、心臓がバテバテにならない様、健康な女子で居られる様、若い内からいたわっておく方が良いですよね。
過多月経の症状についてお話しました。
ちょっと難しかったかもしれませんが、中高生さんや大学生さんの女子は、血液検査をする機会があまりないので、今日お話した貧血の症状が自分に当てはまるか考えてみたり、おちび先生のナプキン分類で自分の月経量について考えてみて下さいね。
お勤めの女子や大人女子の皆さんは、会社、区や市町村の健康診断で貧血を指摘された場合は、自分の月経量は多いのかな?って疑ってみて下さい。もちろん、ナプキン分類もお役に立てて下さいね。
出血量が多い場合は、生理痛が辛い場合と同じく、
放っておかずに相談に行って下さいね
次の回は、月経量が多い場合の原因や検査についてお話します。
最後まで読んでくれて、ありがとうございます^ ^